喫茶あいはら

喫茶店で友人と話すように、取り留めのない話をしています。

あの時履いておくんだった、靴の話


あの時読んでおけばよかった。と思ったことはないだろうか。わたしにはある。識字能力の発達が比較的早かったわたしは、小さい頃に本を読み漁っていた。識字能力が上がると、対象年齢も上がった本を読む。そして、最終的に子供用の本ではなく、親の所持した本や、図書館で小説を借りて読むようになっていった。

話がそれたが、そんなわたしがあの時読んでおけばよかった、とある作者。

国語の教科書、道徳の教科書で読んでも全然面白くない。試しに他にパラパラ読んでも、面白くない。「ふうん、こういう話ってよくあるよね」という具合。そして「感動させようとしてるんだなあ」なんて思ってしまう。なんて可愛げのない子供。挙句の果てに、国語の統一模試でその作者の文章が出ると、作者名を見なくてもぴん、ときてしまうこともあった。そして、最終的に「あと2年早く読んでいたら、新鮮に感じたのだろうなあ」という感想。そういえば、同じ話を大好きな『夜のピクニック』の戸田忍くんも同じように言っていたな。と、思ったりする。

▼確か映画ではカットされていて、小説でしか話していなかった。ナルニア国物語の読むタイミングの話。

 

そして、洋服もそうだ。ツモリチサトエミキュ、MILK、ヘルキャットパンクス……今も大好きだけれど、今着たいか、と言われたら話は別だ。また、ブランド事情で使用している布のクオリティが一気に落ちてしまったな…と感じたブランドもあった。よって、「あの頃のそのブランド」はもうどこにもいない。古着で見つけ出すくらいしか、手段はない。

 

さて、そんなわけで、本日の本題。今回わたしは何に「もっと早くに…」と後悔したのか、という話。はい!靴です!!!天下のドクターマーチン様です!!!!!

憧れてはいても、なんやかんや試着をしてこなかったな、とノリと勢いだけで店舗へ。まず、3ホール。23サイズ(UK4)、パツパツ。24サイズ(UK3)、踵が浮く。23.5センチがジャストなわたしには、サイズが、ない。あれ、わたしこのホールが1番履いてみたかった靴じゃなかったっけ…?なぜ他のブランドは履いてみないと合うか分からないと履いていたのに、マーチンは足に合う気満々だったのか。その意味のない自信はなんだ。

ブーツも欲しかったんだよな、と気を取り直して、8ホール。限定のCOSMICデザイン。可愛い。悪くない。24サイズ(UK4)、サイズ感、悪くない。ただ、待って。鏡に映るわたし、そして自分が目線を下げた先の、わたしの足元。出てきた言葉は、「今じゃ、なくない……?」

履いた時のちょっとしたカジュアルな感じ、今のコンセプトで上げてる服と、合ってるんだろうか…?カジュアルすぎない?数年前の服装ならまだしも。

足幅が外反母趾で広く見えるだけで、そこまで広くないわたし。……足、ダック(あひる)感ない?

かわいい。たしかに可愛い。履いた時の衝撃が、「ビビッ」ときた。そう、逆の意味で。「あれ、わたし、履きどき逃した…?」

「人生はタイミング」脳内で戸田忍の声を反芻する。完全にタイミングを逃したようだ。あれは大学時代か社会人数年目の時に買うべき靴だったみたい。

 

ただ、店員さんが少し接客の相性の呼吸が合わないと感じるところがあったこと(質問してもあんまり返ってこない、もっと色々詳しく前のめりに教えてほしい)、ふらっと立ち寄ったので、パンツで行ってしまい、わかりにくかったこと。帰ってきてから、他のラインも試してみるか?という気持ちになっていること。あとは靴下を変えたら感じ方が違うかもしれない。ということで、またどこかの機会にリベンジして最終確認をしてみよう、と思っている。


リベンジして、やっぱり最高じゃん!と買うことになるのかもしれないし、やっぱり時期を逃した、と後悔するのかもしれない。さて、結果はいかに。また報告できそうでしたら、報告します。

 

教訓:気になる時にさっさと試着!!!! /  好みや考え方、似合うものが変わってゆく、それが人間です(?)

 

▼クリスマスイブに、黒い靴のことを考えていたのでこの曲を。